この計画は原宿を中心に数店舗展開する古着ショップの新店舗の内装工事です。今回の計画では完全なスケルトン状態からインテリアのプランを練りました。 ショップ責任者の要望ではショップ然とした内装ではなくミッドセンチュリーのテイストで親しみのある住宅の居間にいるような空間を求められました。そこで、独立柱、 壁の仕上げとして木質系の仕上げを採用することとしました。排煙免除のために仕上げ材には不燃材を使う必要があります。ビニルクロスにも不燃で木質系のテクスチャーがありますが、 今回はよりエッジの効いたリアテックパネルを使用することとして、斜め張りの本商品を選定しました。ヘリンボーン状に貼りたいのでカタログの貼り方を参考に、無駄が出ないように貼り幅を調整し、 目地を設けています。柱壁の仕上げイメージに合わせるように一段上がった乾式床のスペースにはヘリンボーン柄の塩ビ床タイルを貼りました。スケルトンに近い仕上げ部分もありますが、 仕上がりとして、無機質な部分と木質調の部分が対比され芳醇な空間が出来上がりました。原宿の古着ショップ文化に新たな息吹を吹き込むスペースになることを願っています。
世田谷給田の家です。 生活道路沿いの三角形の敷地に凛とたたずむ夫婦二人のための延床20坪強のコンパクトなお家です。1階には必要最小限のLDKを配置、1段上がった琉球畳の落ち着いた部屋もあります。敷地先端の三角形の部分には目隠しの木格子で囲った坪庭を設けました。 2階には寝室と水回りを配置。雨の日にも干せるランドリールームには特注の物干しフレームを設けています。将来は猫を飼う予定とのこと。これから新しい生活を楽しむためのお家です。
板橋区のワンルームマンション(計9戸)の計画です。 外観はコンクリート打ち放しと重厚なタイルを用いてスタイリッシュにまとめました。 内部の仕上げも天井を打放しコンクリートとし、壁紙は各戸個性を出したアクセント壁紙を貼っています。 最上階では日影規制もありながらできるだけ天井高さを確保してロフトを設けました。 オーナー様知人デザイナーさんのデザインされた館銘板もオシャレです。 オーナー様のご希望を叶えた都心アクセスに便利なマンションで、すぐに満室になりました。
三鷹市井の頭の家です。敷地は小川に面し南西に大きく開いた細長の敷地。目の前に広がる武蔵野の雑木林を借景とするために2階にLDKを置いています。 2階にはリビングから出られる外部テラスを設け、さらにそこから庭へ直接降りられる 階段もあります。第一種低層住居専用地域の高度斜線(北側斜線)をクリアするために一部 1階居室部分の床を下げて対応しています。
世田谷区経堂の三叉路の家です。敷地は大きく開いた角地で、計画では採光通風など有利に働くと同時にプライバシーの確保が課題でした。 すべての個室とリビングを南面(道路面)に配置した上で、プライバシー確保のために目隠し壁を建物本体と一体的に設置して中庭空間を確保しました。 中庭にはシンボルツリーを植えて、季節を楽しんでいただく予定です。今後、植栽も植わり、閑静な住宅街でランドマークとなるような住宅を目指しています。
フレンチレストランの計画です。30坪ほどの大きなフレンチレストラン(個人オーナー)の内装を計画しました。 場所は郊外の中心駅近く、三叉路の三角形の大変人通りの多い目立つ建物。その3角形の形状を生かして、 ボックスシート、VIPシート、個室席を配置しました。仕上げはアクセントとして輸入品の自然石パネルを張って高級感を持たせています。 肩肘張らずに食べられるフレンチレストランを目指しました。
横浜の版画家のアトリエをリノベーションして猫が飼えるアパートにリノベーションするコンペの案です。 天井が高く特徴的な小屋組み(木造トラス)をアパート居住者すべてが享受できるようにそのアトリエを簡単な造作でアトリウムに変えて 人々が交流できるような共有スペースとしました。そのスペースできっと居住者同士が猫談義に花を咲かせることでしょう。
都心に住む、働く女性のための、築40年ヴィンテージマンションのフルリフォームです。お施主様はポールダンスが趣味で、備え付けのポールダンスが踊れるスペースを確保したいというお施主様のオーダーでした。そこで、変形角部屋の中で一番大きな空間が確保できるリビングの中心にポールを据えました。 ポールダンスのスペースはお施主様のお仕事に関係する小鳥のカゴ(Cage)をイメージして六角形とし、この小さなスペースに生活するための機能が全て揃った 住まい=「M y Suite Cage」と名付けました。 また、お風呂に太陽光と風を取り入れたいという希望を住宅用アルミサッシを流用して実現しました。 こちらのプロジェクトは株式会社 シンクタウンさんとの共同プロジェクトです。 シンクタウンさんのホームページはこちら→http://thinktown.co.jp/
Lives 最新号(2017FEB & MAR Vol91) の 「私の部屋自慢」コーナーに掲載されました。こちらでも見られます→http://www.livesjapan.com/myroom/myroom54.html埼玉県北部の新築住宅です。0歳から5歳までの3人の子供を持つ30代の夫婦のための子育て住宅です。自然豊かなこの土地で、子供がノビノビ育つように、 庭へと自然に通じるアウトドアリビングとして機能するサンルームを用意しました。キッチンからも直接サンルームへ食事を運べ、毎日の食事が楽しくなることでしょう。 サンルームと玄関の屋根には乳白色のポリカーボネート複層板を用いて心地よい太陽光が降り注ぎます。 畳の小上がりにはたっぷりの引き出し収納を設けています。吹き抜けにはスノコ格子床を配して上下の気配を感じさせるつくりです。 延床面積は30坪にも満たない住宅ですが、随所の工夫でその面積以上に大きさを感じる家になりました。
谷中にある「 COUZT CAFE 」のレジカウンター家具計画です。 コーツトカフェは谷中の路地裏にある落ち着いた雰囲気でくつろげるカフェです。 カフェでは猫写真の展覧会、子供のためのお絵描き教室、演奏会、上映会などを開催していて、 地域の人に大変、愛されています。 今年6周年を迎え、リニューアルの一環で手狭になったレジ周りを一新すべくレジカウンター家具を製作いたしました。 オーナー店主様のスケッチを元に、折りたたみ可能な作業台や、メニュー等が書ける黒板塗料、幕板によって隠すことも出来る ガラスショーケースなどギミックを折り込みました。足元壁の羽目板にロゴマークをさりげなくレーザーカットで描いてみました。 「 COUZT CAFE 」のホームページはこちら http://www.couzt.com
のどかな多摩川の畔近くの住宅街に佇む創作中華料理店「花円茶厨房」の増築計画です。 オーナーさんが以前から育てていたセレクトショップ「namecoco」を復活させるべく始まった増築計画。 最後はお店のスタッフさんのご協力(漆喰壁をみんなで塗りました)の元、完成いたしました。 外壁にはオーナーさんがイメージする山小屋風を表現して、あえて荒々しい下見板を使用しました。また、 オープンカフェのガーデンも整備して、パーティーも開ける環境となりました。引き渡し後オーナーさん 自らによる飾り付けによって、新たな息吹が与えられ、このセレクトショップの新たな歴史が 始まります。
美味しい蕎麦を楽しく味わってほしいという店主の願いをもとに設計した建築です。 食材を吟味するように店主と一緒にカウンター材(アフリカンチェリー)や壁紙(蕎麦殻イメージした)を吟味しました。
駄洒落になるかもしれないが、木部の塗装は店名にちなみ「柿渋」を使用しました。
時間とともになんとも良い色となって、おそばのつゆのように「味」が出てくるはずです。
植栽もこだわりの青モミジを植えて、道行く人に季節感を届けます。
街の人々に長年愛されるお店になったら幸いです。
埼玉県深谷市、まわりを畑に囲まれた場所に立地する住宅。
冬から春にかけてのいわゆる「赤城おろし」に対して背を向くようL字型に建っています。
同時にそれは南側からみれば夏期の風を心地よく導くよう敷地を取り囲み南側に大きなひとかたまりの庭を形成させています。
この家は居間を中心として成り立っていて、居間は家族のほとんど全ての行為を行うところであり集うところです。
竣工からしばらくたって、居間にトップライトを開けたり、デッキも増築して猫が集まるようになったり家主はおおらかにこの家に住むことを楽しんでいるようです。
目黒区の大きな公園を望む木造住宅です。
多趣味な50代夫婦のための住宅は、夫と妻が上下に分かれて住みたいという要望からスタートしました。
1階は夫のスペースで、2階は妻のスペース。上下で外壁の素材を変えて表現しています。
1階は接地性を意識してデザインして、ショップ前のピロティーに居心地の良いオープンカフェスペースを設けました。
2階は浮遊性を意識してデザインし、各部屋が大きく張り出す構成である。
前後にテラススペースを確保し、それぞれ洗濯干し場、大きな公園を望むひなたぼっこの場を作り出している。
上下に分かれた夫婦は心地よい距離を保ちながら時にはお互いの場を行き来して楽しく暮らしているようだ。
まだ下町の風情を残す南北に細長い敷地に建つこの家は、30代の若夫婦と二人の小さな子供たちのための住まいです。
周囲には住宅が建て込む状況で外周面からの採光通風が出来ない。
そこで家の真ん中に中庭を設け採光通風を確保した。
内部の部屋はこの中庭を挟むように配置され、お互いの気配がいつでも垣間見えるような構成である。
構造には通常より細い125角の鉄骨を用い中庭側に大きく開口をとることに成功していると同時に木造のスケールで空間が成り立ち狭い間口でありながら充分な空間を確保している。
鉄骨のシャープな外観、天然木のフローリング等自然素材の多用、通風採光を考慮した中庭、中庭のグレーチング床を貫くシンボルツリー、リビングと子供室を結ぶ吹き抜け空間、吹き抜けをよじ登れるロープ等がこの住宅の特徴です。